水質データの取り扱いについて
水あんしんナビでは、自治体や水道事業者などが公表する水質データを、家庭での確認や判断に役立つ形へ整理して掲載します。
水質データは、検査地点、対象期間、水源、浄水場、配水系統などによって異なります。そのため、都道府県や市区町村全体を一つの水質として扱わず、数値の対象範囲が分かるように掲載します。
水質データだけで個別の家庭の水の状態を判断せず、建物内の貯水槽、配管、給湯設備、蛇口などの状態とは分けて説明します。
使用する情報源
水質データを掲載する際は、原則として次の情報源を使用します。
- 国や地方自治体などの公的機関
- 水道事業者
- 地方公共団体が設置する水質検査機関
- 法令、基準、検査方法などを定めた公式資料
- その他、公的性格が強く、発行元と対象範囲を確認できる資料
出典、対象期間、検査地点などを確認できない数値や、出所が明らかでない情報は、水質を判断する根拠として使用しません。
地域の単位
水道水は、都道府県や市区町村の境界だけで管理されているとは限りません。
同じ市区町村内でも、水道事業者、給水区域、水源、浄水場、配水系統が異なる場合があります。また、複数の浄水場から配水される地域や、工事、渇水、設備運用などによって配水系統が変わる地域もあります。
地域記事を作成する際は、可能な範囲で次の内容を確認します。
- 水道事業者
- 給水区域
- 水源
- 浄水場
- 配水系統
- 検査地点
- 住所別または区域別の確認方法
市区町村名だけで自宅の水質を判断できない場合は、住所や給水区域から公式情報を確認する方法を案内します。
数値を掲載するときの基本項目
水質データの数値を掲載する場合は、原則として次の情報を確認します。
- 測定値または公表結果
- 単位
- 水質基準値または目標値
- 検査地点または対象区域
- 検査日、対象期間または対象年度
- 発行元
- 資料名
- 資料の公表日または確認日
数値だけを切り取って掲載せず、どの地点、時期、条件の結果であるかが分かるようにします。
平均値・最大値・個別値の区別
水質データには、年平均、月平均、最大値、最小値、個別の検査値などがあります。
これらは意味が異なるため、同じものとして比較しません。掲載時には、どの種類の数値であるかを確認し、必要に応じて記事内で明示します。
一つの検査地点で測定された値を、市区町村全体や都道府県全体の代表値として扱いません。
全体の平均値を掲載する場合も、自宅付近の値が同じであるとは限らないことを説明します。
単位の取り扱い
水質項目によって、mg/L、μg/L、ng/Lなど異なる単位が使われます。
単位を換算して掲載する場合は、換算前の値と単位を確認し、誤解が生じない形で表示します。
異なる単位の数値を比較する場合は、同じ単位にそろえるか、同じ値であることが分かるように併記します。
小数点以下の桁数は、元の公式資料よりも精密に見えるような加工を行いません。
水質基準値と目標値の区別
水質基準値と、水道事業者が独自に設定している目標値は、同じものではありません。法令上の水質基準、管理目標設定項目、水道事業者独自の目標などを確認し、記事内で区別して説明します。
独自の目標値を、法令上の基準値であるかのように表示しません。基準値を下回っている場合も、その数値だけで味やにおい、個人の感じ方まで判断しません。
最新の完了年度と検査計画
水質記事では、原則として最新の完了年度に公表された検査結果を、継続的な水質状況を確認するための中心的なデータとして使用します。現在年度の水質検査計画は、検査項目、検査地点、検査頻度などを確認するために使用します。
水質検査計画は、検査をどのように行うかを示す資料であり、検査結果ではありません。検査計画に記載された内容を、実際の測定結果として扱いません。
速報値の取り扱い
水道事業者によっては、残留塩素、濁度、色度などの当日値や速報値を公表している場合があります。
速報値は、現在の状態を確認するための補助情報として扱います。後日修正される場合や、確定した年度別結果とは集計方法が異なる場合があります。
更新頻度が高い速報値を記事本文へ固定して掲載すると、短期間で古い情報になる可能性があります。そのため、原則として公式の速報ページへの案内を優先します。
速報値を記事内に表示する場合は、取得日時や更新日時が分かるようにします。
PFOS・PFOAの取り扱い
PFOS・PFOAに関する情報を掲載する際は、基準値や公表値だけでなく、次の内容を確認します。
- PFOSとPFOAの単独値または合算値のどちらであるか
- 検査地点
- 原水、浄水、給水栓水などの検査対象
- 検査日または対象期間
- 検査頻度
- 基準値または制度上の位置づけ
- 基準との関係
- 超過時の公式対応
原水、浄水場出口、給水栓など、異なる段階の検査値を同じ条件の値として比較しません。また、一つの井戸や検査地点の値を、地域全体の水道水の結果として扱いません。
健康影響については、公的機関が公表している範囲を超えて独自に判断しません。
味・においに関するデータ
水道水の味やにおいは、残留塩素だけで決まるものではありません。水源、季節、浄水処理、配水系統、建物内設備、給湯設備、蛇口周辺の状態など、複数の要因が関係する場合があります。
残留塩素、硬度、臭気、色度、濁度などの数値を紹介する場合も、一つの項目だけで「おいしい」「まずい」と断定しません。安全性に関する基準への適合と、味やにおいの感じ方は分けて説明します。
建物内設備との切り分け
水道事業者が公表する水質検査結果は、浄水場や配水区域、指定された給水栓などの水質を確認するものです。各家庭の貯水槽、配管、給湯器、蛇口、浄水器などの状態まで示すものではありません。
同じ地域の中で一つの建物や一つの蛇口だけに異常がある場合は、建物内設備の確認が必要になることがあります。記事では、地域データで確認できる範囲と、建物管理者や設備メーカーへ確認すべき範囲を分けて説明します。
水質データの家庭判断への翻訳
水あんしんナビでは、水質データを並べるだけでなく、読者が何を確認すればよいかが分かるように整理します。
具体的には、次のような内容を説明します。
- 基準への適合状況
- 数値の対象地点や期間
- 地域全体へ一般化できるか
- 住所別の確認が必要か
- 建物内設備を確認すべき状況
- 水道事業者や自治体へ問い合わせる条件
- 水道水をそのまま使うか、別の選択肢を比較するか
水質データを理由に、浄水器、ペットボトル水、ウォーターサーバーなどの購入を一律にすすめることはありません。
公式情報の確認日
水質記事では、可能な範囲で公式情報を確認した日を記載します。
確認日は、その記事がすべて最新であることを将来にわたって保証するものではありません。記事公開後に、水質検査結果、制度、基準、給水区域などが更新される場合があります。
重要な判断を行う場合は、記事内の確認日と、自治体や水道事業者が公表する最新情報をあわせてご確認ください。
更新のタイミング
水質記事は、次のような場合に更新を検討します。
- 新しい年度の水質検査結果が公表された場合
- 水質基準や制度が変更された場合
- PFOS・PFOAなど重要項目の新しい検査結果が公表された場合
- 給水区域、水源、浄水場、配水系統などが変更された場合
- 公式ページのURLや資料が変更された場合
- 掲載内容の誤りや古い情報が確認された場合
誤字や表現だけを修正した場合は、水質データを再確認したように見える確認日へ変更しないようにします。
更新できない情報の扱い
公式資料の公表が終了した場合や、最新のデータを確認できない場合は、推測で新しい数値を補いません。
確認できる最新の公表時点を明示するか、現在の情報を確認できないことを記事内で説明します。
出典が確認できなくなった情報は、必要に応じて削除または表現を修正します。
自動取得・自動更新について
水質データの取得や整理に、自動処理やAIを利用する場合があります。
自動取得した情報についても、出典、数値、単位、検査地点、対象期間などを確認し、確認が完了するまでは公開情報として扱いません。
公式ページの構造変更や取得エラーによって誤った情報が表示される可能性があるため、自動取得だけで記事を公開または更新しません。
本方針の変更
水あんしんナビは、水質データの公開方法、制度、サイトの機能などの変更に応じて、本方針を変更する場合があります。
変更後の内容は、本ページに掲載した時点から適用します。
制定日:2026年7月15日
最終改定日:2026年7月15日
