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茨城県の水道水の安全性|最新の水質データ・PFOS/PFOA・硬度を確認

茨城県の水道水は、県内すべてで同じ水源・同じ水道事業体から届くわけではありません。県内には市町村の水道事業と茨城県企業局の広域供給があり、住所によって確認先が変わります。

この記事では、水戸市上下水道局が公表する2025年度の末端給水栓水を具体例に、硬度、残留塩素、PFOS・PFOAの見方を整理します。水戸市の数値を茨城県全域へ当てはめず、最後に自宅の担当事業体と建物側を確かめる手順を示します。

目次

茨城県の水道水はそのまま飲める?

茨城県の水道水は、担当事業者の最新検査が水質基準に適合し、蛇口に色・濁り・異臭がなく、受水槽や建物内配管にも異常がなければ、通常はそのまま飲めます。茨城県内では、各市町村や水道企業団が家庭へ給水し、その一部へ茨城県企業局が浄水を供給しています。県企業局の水質年報では、県南西・鹿行・県中央の広域事業を通じて33市町村と2企業団に水道用水を供給しているとされています。

そのため「茨城県の水道水」という一つの数値はありません。水源、浄水場、配水池、採水地点によって結果が変わるため、まず住所を担当する水道事業体を確かめます。この記事で中心的に扱うのは、県庁所在地の水戸市上下水道局です。年度、採水地点、水の段階まで公開されているため、公式データの読み方を具体的に示せます。

水戸市上下水道局の2025年度結果では、開江配水池系の末端水(下入野町)について、毎月の水質基準項目が「適合」と記載されています。ただし、これは下入野町の採水地点で検査された水の結果です。水戸市内の別の配水系や、つくば市、日立市など県内の別地域の家庭まで直接示すものではありません。

茨城県ではどこから水道水が届いている?

水道水は、河川や湖沼、地下水などの水源を浄水場で処理し、配水池や配水管を経て家庭へ届きます。茨城県企業局の広域事業でも、霞ヶ浦、利根川、鬼怒川などを水源とする施設があり、市町村側の配水場を経由する仕組みがあります。

一方、水戸市は那珂川、楮川ダム、笠原水源などの資料を分けて公表しています。原水の結果と、配水池の水、末端給水栓の水は同じものではありません。飲用時の状態に近い情報を見たいときは、原水だけでなく、末端給水栓または給水栓水と記載された結果を見ます。

市町村境の近くや集合住宅では、住所だけでは配水系統を特定できない場合があります。検針票、使用開始時の案内、管理会社の情報も担当事業体を知る手がかりになります。

水戸市外では、つくば市「水質検査」や日立市「水質情報・検査結果」のように、居住地の水道事業体が公開するページを入口にします。

茨城県の最新の水質データ

水戸市上下水道局は、「水質検査結果について」で2025年度の年度結果と2026年度の月次結果を公開しています。下表は、2025年度の「開江配水池系末端水(下入野町)」から、家庭で意味を読み取りやすい項目を抜き出したものです。

項目 公式結果または数値 単位 基準値・目安 評価 対象地域・事業体 採水地点・系統・水の段階 検査日・年度・公表日 読者向けの意味 出典
PFOS・PFOA合算 2〜3 – – 50 ng/L以下 対象地点の公式結果を確認 茨城県/ng/L ng/L ng/L 50ng/L以下 「水質検査結果について」
硬度 46〜62 – – 300 mg/L以下 対象地点の公式結果を確認 茨城県/mg/L mg/L mg/L 300mg/L以下 「水質検査結果について」
残留塩素 0.3〜0.4 – – 給水栓で0.1 mg/L以上 対象地点の公式結果を確認 茨城県/mg/L mg/L mg/L 0.1mg/L以上 「水質検査結果について」
濁度 0.1未満 – – 水質基準に適合 公表された基準値または管理条件の範囲内 茨城県/度 度 度 2度以下 「水質検査結果について」
味 異常なし – – 水質基準に適合 対象地点の公式結果を確認 茨城県/― ― ― 異常でないこと 「水質検査結果について」

出典は水戸市「2025年度 水道水の水質検査結果」です。硬度と残留塩素は毎月の最小値から最大値、PFOS・PFOAは末端給水栓8地点の公表値です。

表は水戸市の指定地点の結果であり、県全域の平均値や固定値ではありません。

水質データを見るときのポイント

同じ項目名でも、原水、浄水場出口、配水池、末端給水栓では意味が異なります。原水は処理前の水源、浄水は処理後の水、末端給水栓は配水管の先で採水した水です。家庭の蛇口に近い条件を知るには、末端給水栓の結果を優先して読みます。

年度結果は、その年度に行われた検査をまとめたものです。月次結果は直近の変化を見る材料になりますが、検査日以外のすべての時間を示すものではありません。数値を見るときは、項目、単位、検査日、採水地点、水の段階、基準値または目標値を一緒に確認します。

「未満」は、検査方法で数値として定量できる下限を下回ったことを表します。ゼロと同じ意味にはなりません。また、基準への適合と、味の好み、古い宅内配管、受水槽の清掃状態は別の論点です。公式結果は水道事業体が管理する範囲の判断材料として読み、住宅側の状況は次の手順で切り分けます。

PFOS・PFOAの検査結果はどう見る?

環境省「水質基準項目と基準値」では、2026年4月1日からPFOS及びPFOAを合算0.00005mg/L以下(50ng/L以下)の水質基準項目としています。それ以前の検査結果は、検査当時の水質管理目標設定項目の暫定目標値との比較であり、記事公開日時点の制度名と分けて読みます。

PFOS・PFOAは有機フッ素化合物の一部です。水道水では、合算で50ng/L以下という水質管理目標値が使われます。

茨城県は「PFOS・PFOA」のページで、県の河川などの調査と、水道・井戸に関する確認先を分けて案内しています。河川や井戸の調査結果を、そのまま水道水の結果として読まないことが重要です。

水戸市が公表する「2025年度 PFOS及びPFOAの検査結果」では、末端給水栓8地点で、5月20日は2ng/L、8月25日は3ng/Lでした。

11月25日は2ng/L、2月17日は1〜2ng/Lでした。資料には定量下限値1ng/L、目標値50ng/L以下と記載されています。

この値は水戸市の採水地点・採水日の結果です。「茨城県のPFOS・PFOAは2〜3ng/L」とは言えません。

水戸市外では、担当する水道事業体のPFOS・PFOA結果を確認します。水戸市内の結果や検査の考え方は、水戸市「水道水中の有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)について」からたどれます。

硬度・カルキ臭・味の特徴

硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムを炭酸カルシウム量に換算した値です。水戸市の開江配水池系末端水(下入野町)では、2025年度の月次結果が46〜62mg/Lでした。硬度は水源や配水系統、季節、採水地点で変わるため、これは水戸市の当該地点の範囲です。

硬度の数字は、せっけんの泡立ちや飲み心地の感じ方を考える一材料になります。ただし、硬度が低いから安全、硬度が高いから危険という意味ではありません。赤ちゃんの調乳や持病など個別の条件がある場合も、硬度だけで水の使い方を決めず、商品や医療上の注意は別に確認します。

残留塩素は、消毒の効果を保つために水道水へ残る塩素です。同じ地点では0.3〜0.4mg/Lでした。塩素のにおいを強く感じるかどうかは、気温、配水距離、コップに注いでからの時間、個人差でも変わります。なお同年度の記録には特定月の臭気欄に「かび臭」とあるため、味やにおいは年間を通じて一律とは考えず、急な変化は水道事業体の情報で確かめます。

自宅の水質を確認する方法

自宅の担当水道事業者は茨城県の公式な給水情報で確認し、担当事業者が分かったら公式の水質検査結果を開いて、給水区域・採水地点・検査時点を照合します。

自宅に届く水を確認するときは、次の順で進めると切り分けしやすくなります。

  1. 検針票、使用開始時の案内、自治体の水道ページで担当する水道事業体を確認します。
  2. 事業体の水質検査結果から、住所に関係する浄水場・配水系統・末端給水栓の資料を探します。
  3. 見つけにくい場合は、住所、建物名、気になる現象、発生日時を添えて水道事業体へ問い合わせます。
  4. 集合住宅では、直結給水か受水槽方式かを管理会社または管理組合へ聞きます。
  5. 一つの蛇口だけか、家全体か、水だけか、お湯でも起きるかを分けて確かめます。
  6. 近隣や同じ建物でも起きているか、断水・工事・濁水のお知らせがないかを確認します。

水戸市の水質資料の相談先は浄水管理事務所水質係(029-229-7141)です。水戸市外では市町村または水道企業団の水質担当へ連絡します。住所だけから浄水場を推測して決めつけず、担当事業体が示す給水区域資料や回答を根拠にします。

色・濁り・においが気になるときは?

急に色、濁り、におい、出水不良が出たときは、まず飲用や調理に使う前に、同じ建物の別の蛇口、近隣、冷水と給湯の違いを確認します。一つの蛇口やお湯だけなら、蛇口部品、給湯器、宅内配管が関係することがあります。集合住宅で複数の部屋に同じ現象がある場合は、受水槽や共用配管も確認対象です。

水戸市では、「休日・夜間の漏水等に関するお問い合わせ」として、水濁り等を029-231-4112で受け付けています。休日は24時間、平日夜間は17時15分から翌8時30分までです。

日中の窓口や水戸市外の連絡先は担当事業体の案内に従います。

水が出ないときの初動は、水戸市「水が出ないのですが?」が示すように、メーターボックスのバルブ、近隣の状況、集合住宅の受水槽・ポンプ、断水情報を順に見ます。

赤水、白濁、異臭などの現象は写真、発生時刻、場所を控えると、管理会社や水道事業体へ伝えやすくなります。

水道水をそのまま使うか迷ったときの考え方

家庭では、安全性は最新の水質基準適合結果、味は硬度・残留塩素、建物設備は受水槽・建物内配管・給湯設備、急な変化は一時的な異常として分けて判断します。

公式の水質検査結果で確認できるのは、水道事業体が管理する水の状態です。水戸市の当該末端水では2025年度の水質基準項目が適合と記載されていますが、それだけで各家庭の味の好みや、受水槽・宅内配管の状態まで判断できるわけではありません。

まずは担当事業体の検査結果、建物の給水方式、異常の有無を分けて確認します。公式結果と自宅の状態に問題がなければ、水道水をそのまま飲用・調理に使う判断ができます。味やにおいの好みを変えたい場合は浄水器、備蓄や持ち運びを優先する場合はペットボトル水、交換や配送の負担も含めて考える場合はウォーターサーバーというように、目的から選びます。

赤ちゃんの調乳、アレルギー、治療中の病気など個別の事情では、一般的な水質データだけで判断しません。製品の表示、医療者からの指示、自治体の案内を優先します。水質に異常が疑われる状況では、商品選びより先に管理会社や水道事業体へ連絡します。

水道水についてよくある質問

水戸市の水質データは茨城県内のどこでも当てはまりますか?

いいえ。当てはまりません。水戸市の数値は水戸市上下水道局が公表した採水地点の結果なので、県内の別の市町村では担当する水道事業体の検査結果を確認します。

PFOS・PFOAの2〜3ng/Lは、茨城県全体の値ですか?

いいえ。これは2025年度に水戸市が末端給水栓8地点で公表した結果です。採水地点、採水日、水の段階を併せて読み、ほかの地域はそれぞれの事業体の公表値を見ます。

硬度46〜62mg/Lなら、水戸市内のどの家庭でも同じですか?

同じとは限りません。46〜62mg/Lは開江配水池系末端水(下入野町)の月次結果で、水戸市内でも配水系統や地点によって差があり得ます。

集合住宅で水のにおいが気になる場合、まず何を見ますか?

水だけかお湯でも起きるか、別の蛇口や近隣でも同じかを確認します。建物全体なら管理会社に受水槽・共用配管を、地域全体や急な変化なら担当水道事業体の濁水・断水情報を確認します。

公式情報と自宅の条件を確認したあと、味や費用、使い方を整理したい場合はAI相談を補助的に利用できます。

参照した公的情報

公式情報の確認日: 2026-07-19

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